戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその7
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戦前〜戦時中〜終戦直後(昭和5年〜昭和23年頃)のラジオです。
この頃のラジオは、並三・並四・高一(4ペン)などと呼ばれる、周波数変換しないいわゆるストレート方式と呼ばれるラジオであり、現代のラジオと比べると感度も分離も悪いものでした。スピーカーもマグネチックスピーカーを使用しており、再生調整ツマミを回して、ピューと音をさせながら発振直前に合わせる独特の調整が必要です。真空管もヒーター電圧が2.5V系のが使用されていました。またAVC回路が無いため、電波の強さが、そのまま音量の大きさになります。戦時中のラジオは物資が不足しており、トランスも省略され、作りも大変粗末な物でよく故障した様です。
戦前のラジオは、標準アンテナ(高さ8m 水平部長さ12m)を取り付ける事を前提として設計されておりますので、場所によっては大きなアンテナを付けないとうまく受信出来ない事もあり得ます。(特に鉄筋の建物の場合や、電波が弱い地域など・・・)
★ 修復真空管ラジオ紹介
424.七欧無線(NANAOLA)「CKラジオ商組合選定品」 (寄贈品)
→ 修復内容詳細
426.七欧無線(NANAOLA)「50型」 (修理依頼品)
→ 修復内容詳細
434.山中電機(TELEVIAN)「M−48」 (修理依頼品)
→ 修復内容詳細
440.三笠ラジオ(MIKASA)「インディアン・ラジオ」 (修理依頼品)
→ 修復内容詳細
455.日本電波工業研究所「吉田式スタンドラヂオ」その3 (修理依頼品)
→ 修復内容詳細
462.松下無線(NATIONAL)「國民2號型」 (修理依頼品)
→ 修復内容詳細
★ コラムと関連リンク集
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその1
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその2
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその3
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその4
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその5
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその6
★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその7
★ 戦後ST管5球スーパートランス付き系ラジオその1
★ 戦後ST管5球スーパートランス付き系ラジオその2
★ 戦後ST管5球スーパートランス付き系ラジオその3
★ 戦後ST管5球スーパー トランス付き系ラジオその4
★ 戦後ST管5球スーパー トランス付き系ラジオその5
★ 戦後ST管5球スーパー トランス付き系ラジオその6
★ 戦後ST管5球スーパー トランス付き系ラジオその7
★ 戦後ST管5球スーパー トランス付き系ラジオその8
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその1
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその2
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその3
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその4
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその5
★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオその6
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその1
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその2
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその3
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその4
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその5
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその6
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその7
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその8
★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその9
★ 自作真空管ラジオとその他のラジオその1
★ 自作真空管ラジオとその他のラジオその2
★ 自作真空管ラジオとその他のラジオその3
★ 自作真空管ラジオとその他のラジオその4
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誠文堂新光社から2007年11月中旬に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月中旬発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月下旬発売の「真空管レフレックス・ラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!
424.七欧無線(NANAOLA)「CKラジオ商組合選定品」 (寄贈品・修復費用約4,500円、修理ランクA、修復自己満足度点数70点)
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昭和7年(1932年)頃製造、ST管トランス付き、高一ストレート再生検波方式
使用真空管 : UZ−58(高周波増幅)、UZ−58(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全抵抗&コンデンサー交換、全配線やり直し、電源コード交換、他点検&清掃
広島県廿日市市のT.O様から寄贈された、ラジオである。2000年の地震で2m程落下してバラバラになったそうである。修復に関して詳しくはこちら。現在は保守用真空管を一式用意して保管中。
戦前高一回路図2
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426.七欧無線(NANAOLA)「50型」 (修理依頼品・修復費用約4,800円、修理ランクA、修復自己満足度点数80点)
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昭和12年(1937年)頃製造、ST管トランス付き、並四ストレート再生検波方式
使用真空管 : UY−227(再生検波)、UX−26B(低周波増幅)、UX−12A(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、マグネチックスピーカー巻き直し、電源コード交換、他点検&清掃
オークションで不動品を入手したが、どうしても音を聴いてみたくなったというラジオが、修理にやって来た。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?
戦前型並四回路図1
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434.山中電機(TELEVIAN)「M−48」 (修理依頼品・修復費用約9,100円、修理ランクA、修復自己満足度点数80点)
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昭和11年(1936年)頃製造、ST管トランス付き、高一ストレート再生検波方式
使用真空管 : UY−24B(高周波増幅)、UY−24B(再生検波)、UY−48B(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全抵抗&コンデンサー交換、マグネチックスピーカー巻き直し、電源コード交換、他点検&清掃
オークションで入手して、一応鳴るらしいが今後安全に使用するために、修理にやって来た。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?
戦前高一回路図2
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440.三笠ラジオ(MIKASA)「インディアン・ラジオ」 (修理依頼品・修復費用約3,500円、修理ランクA、修復自己満足度点数75点)
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昭和7年(1932年)頃製造、ナス管トランス付き、レフレックス・ストレート再生検波方式
使用真空管 ; UX−201A(高周波&低周波増幅)、(鉱石検波器)、UX−201A(電力増幅)、KX−216B(整流)
レストア内容 : 整流管追加、ペーパーコンデンサー交換、ゲルマニウムダイオード追加、他先見&清掃
古そうだが状態の良いかなり昔のレフレックス・エリミネーターラジオが修理にやって来た。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?
レフレックス・エリミネーター回路図
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455.日本電波工業研究所「吉田式スタンドラヂオ」その3 (修理依頼品・修復費用約7,700円、修理ランクA、修復自己満足度点数80点)
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昭和10年(1935年)頃製造、ST管トランス付き、並四ストレート再生検波方式
使用真空管 : UY−57S(高周波増幅)、UY−57S(検波&低周波増幅)、UY−47B(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 真空管交換、全抵抗・コンデンサー交換、配線やり直し、マグネチックスピーカー巻き直し、他点検&清掃
なんでも鑑定団で高額な査定が出た、珍しい「吉田式スタンドラヂオ」が再び修理にやってきた。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼旅館で毎日活躍中?
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462.松下無線(NATIONAL)「國民2號型」 (修理依頼品・修復費用約2,600円、修理ランクA、修復自己満足度点数80点)
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昭和16年(1941年)製造、ST管トランス付き、並四ストレート再生検波方式
使用真空管 : UZ−57(再生検波)、UY−56(低周波増幅)、UX−12A(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、電源コード交換、マグネチックスピーカー巻き直し、他点検&清掃
一応自分でレストアして、音は出るらしいが歪んだ音だそうである。今後安心して使用する為に、レストアにやって来た。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?
戦前型並四回路図3
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不明なラジオの用語は、新ラジオ用語辞典を参照ください。
ラジオの歴史は、ラジオ歴史館を参照ください。
誠文堂新光社から2007年11月中旬に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月中旬発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月下旬発売の「真空管レフレックス・ラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!