シャープ「6D−80」修復記3
(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランス付きスーパーラジオその3 > シャープ「6D−80」修復記3
修理を依頼された、早川電機工業(SHARP)の「6D−80」 の修復をして見ました。
修復前の様子。低周波回路は動作しているらしいが、受信出来ないとの事で、修理にやってきた。使用真空管は6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(検波&低周波増幅)、6V6−GT(電力増幅)、5Y3S(整流)、EZ−6E5(同調指示)と、最大出力4Wの豪勢なHiFiラジオである!
修復前の内部の様子。あまり綺麗ではない。まあ、年代相応でしょうか?
マジックアイは、交換されたのか、トーヨー製が付いていた。蛍光体が焼けていないので期待したが、何か動作がおかしいし、ほとんど光らない。バイアスを変えても陰が変化しない?不良か?
修復前のシャーシー上部の様子。全体的にタバコのヤニで汚れている。
修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない。オリジナルのままである。
中には破裂しそうな危険なコンデンサーも・・・。
前面のパネルは水洗し、綺麗になりました。
マジックアイは、ベースを半田付けし直して、見事復活!
受信出来ない原因は、アンテナコイルの2次側が導通がない事が原因だった。よく見るとコイルに傷が付いている。ここで断線しているのであろう。アンテナコイルをスター製の中古に交換しました。
修復が完了したシャーシー内部の様子。すべてのペーパーコンデンサーを交換しました。
修復が完了したところ。感度はあまりよろしくない?大切にお使いくださいね。
以上、修復作業時間は約6時間、交換部品代は約2,400円でした。
このラジオは、他にも修理経験があります。詳しくはこちらと、こちら。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!
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