フィリコ「型式不明」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその7 > フィリコ「型式不明」修復記

修理を依頼された、フィリコ(PHILCO)の「型式不明」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、UW−6A7(周波数変換)、UZ−78(中間周波数増幅)、UZ−75(検波&低周波増幅)、UZ−41(電力増幅)、KY−84(整流)と、米国のラインナップである。


修復前の内部様子。綺麗ではあるが・・・。


このラジオの特徴は、昔のカーラジオの様に選局が機械式のプリセットで選局できる事である。


修復前のシャーシー上部の様子。オリジナルではない小型のスピーカーが、無理矢理取り付けられている。


修復前のシャーシーを後ろから見た様子。バリコンは親子バリコンで、IFTは1個しか見当たらない。


修復前のシャーシー内部の様子。レストアされた跡が見られ、ほとんどの部品が交換されている。部品が1個外れている。恐ろしい事に、ヒューズが付いていない。真ん中下側に、シールドされていない2段目のIFTが見られる。


修復が完了したところ。安全のため、ヒューズも取り付けました。各種試験後、問題無さそうなので、完了とする。独特の雰囲気のラジオ、大切にお使いください。

以上修復作業時間は約4時間、交換部品代は約400円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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