オンキョウ「OS−34」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその7 > オンキョウ「OS−34」修復記

修理を依頼された、大阪音響(ONKYO)の「OS−34」 の修復をして見ました。


修復前の様子。一応鳴るらしいが、不具合があったり、今後安全に使う為に修理&点検にやってきた。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、6Z−P1(電力増幅)、KX−80BK(整流)、EZ−6E5(同調指示)だが、回路図上とシャーシーの刻印はUZ−42、KX−80HKになっている。ツマミは現在の物に交換されている。


修復前の内部様子。若干の埃が見られるが、そこそこ綺麗な状態である。


修復前のシャーシー上部の様子。埃をエアガンで吹き飛ばし、綺麗になりました。何とヒューズに4Aの物が付いていた。これでは役に立ちませんので、適正値の物に交換しました。


修復前のシャーシー内部の様子。オリジナルな状態である。ボリュームにガリが有るらしいが、このPU切り替えのボリュームは3Pのスイッチが使われているので、交換すると特注品なので高価である。


マジックアイの輝度はご覧のとおりまあまあ明るいが、接触が悪いのか陰が閉じたり閉じなかったりで、動作が不安定である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ブロック型ケミコンは漏洩電流を計測したところ、安全なレベルだったので、このままとしました。断線の危険がある、出力トランスも交換しました。ガリのあるボリュームは、通常のPU切り替えスイッチ無しの物に交換しました。


修復が完了したところ。ガンガン鳴ってくれる。各種試験を実施し、問題無さそうなので完了とする。マジックアイも新品に交換してあります。大切に末永くご愛用ください!このラジオは残念ながら、この事故で焼失してしまいました。

以上修復作業時間は約10時間、交換部品代は約7,300円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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