三菱「型式不明」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその8 > 三菱「型式不明」修復記

修理を依頼された、三菱電機(MITSUBISHI)の「型式不明」 の修復をして見ました。


修復前の様子。比較的綺麗な状態のラジオが修理にやって来た。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、35C5(電力増幅)、25M−K15(整流)と、少し古い編成である。


修復前の内部様子。綺麗で状態は良さそうだ。


修復前のシャーシー上部の様子。


修復前のシャーシー内部の様子。結構な実装密度である。改造や修理の跡は見られない。


プラスチックキャビネットは水洗して綺麗になりました。


電気回路の修復が完了したところ。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ブロック型ケミコンは漏洩電流を計測したところ、良好だったのでこのままとしました。狭い場所に部品が詰め込まれているので、修復は苦労しました。電源コードも交換しました。


修復が完了したところ。整流管25M−K15には、ヒーターにパイロットランプの端子が出ていないので、パイロットランプは暗いネオン管がよく用いられるが、このラジオはヒーター回路に直列で豆電球が挿入されている。豆球が切れると、ヒーター電圧が落ちて起動に時間が掛かると思われる。ラジオ自体は調子よくガンガン鳴ってくれる。大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約6時間、交換部品代は約1,500円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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