ナショナル「AX−420」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその8 > ナショナル「AX−420」修復記

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「AX−420」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使っているうちに、急にハム音が大きくなったとの事で、修理&点検にやってきた。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)とオーソドックスな構成である。


修復前の内部様子。普段使っていたらしく、汚れはそれ程それ程でもない。


プラスチックキャビネットの上部は、真空管の熱で変形している。真空管ラジオは、風通しの悪いところで長時間使用すると、このようにキャビネットの変形に繋がりますので、注意が必要です。


修復前のシャーシー上部の様子。電源コードが交換されている。


修復前のシャーシー下部の様子。実装密度が高い。電源コード以外はオリジナルの状態の様だ。


プラスチックのキャビネットは水洗して、綺麗さっぱりになりました。


修復が完了したシャーシー下部の様子。安全の為に、全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ハム音の原因の、ブロック型ケミコンも容量抜けの為、こちらも新品に交換しました。


修復が完了したところ。各種試験後、問題無さそうなので完了とする。柔らかな音を楽しませてくれる。大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約1,900円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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