ナショナル「ＡＨ−７４０」修復記その２

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修理を依頼された、松下電器産業（ＮＡＴＩＯＮＡＬ）の「ＡＨ−７４０」 の修復をして見ました。

修復前の様子。使用真空管は、６ＢＥ６（周波数変換）、６ＢＤ６（中間周波数増幅）、６ＡＶ６（検波＆低周波増幅）、６ＡＲ５（電力増幅）、６Ｘ４（整流）、６Ｚ−Ｅ１（同調指示）である。

修復前の内部様子。かなり汚れている。

シャーシーの上側は土埃で覆われており、かなり汚い。

マジックアイの輝度はご覧のとおり、かなり暗い。

修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない。

修復後のシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーを交換しました。ナショナルラジオで特有の、ボロボロだった豆電球の配線も交換しました。電源コードも交換しました。ケミコンは漏洩電流を測定しましたが、使えるレベルだったので、そのままとしました。

埃が入って汚かったキャビネットは、完全分解して綺麗になりました。

修復が完了したところ。優しい音で鳴ってくれる。シャーシー後ろ側にマジックアイの消灯用のスイッチを付けました。普段は消して輝度の低下を防止して、末永くお使いください。

以上、交換部品代は約６，０００円、修復作業時間は約１０時間でした。

以前にこの同型のラジオの修理経験があります。詳しくはこちら。

誠文堂新光社から２００７年１１月１６日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、２００８年１２月１７日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、２００９年１０月２２日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、ＣＱ出版社から２０１０年４月１９日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも１冊ご購入をお願いします！


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