ナショナル「AF−640」修復記その1


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランス付きスーパーラジオその4 > ナショナル「AF−640」修復記その1

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「AF−640」 の修復をして見ました。


修復前の様子。珍しい初期のトランス付きFM付きHiFiラジオである。使用真空管は、6AQ8(FM高周波増幅+FM周波数変換)、6AJ8(FM中間周波増幅+AM周波数変換)、6DC8(FM・AM中間周波増幅+AM検波&AVC)、6BX6(FMリミッター)、6AL5(FM検波)、6BM8(低周波増幅+電力増幅)、6X4(整流)、6Z−E1(同調指示)と、あまり馴染みがない球ばかりだ。


修復前の内部様子。依頼主の方が清掃した様で、そこそこ綺麗な状態である。


修復前のシャーシー上部の様子。ナショナルラジオ特有の、豆球の配線がボロボロである。


修復前のシャーシー内部の様子。右側のシールドされている部分が、FMのフロントエンド部分である。


キャビネットは完全分解し、プラスチック部分は洗浄し、綺麗になりました。


マジックアイの輝度はご覧の通り暗い。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーとケミコンも交換しましたので、安心です。ボロボロだった豆球の配線も交換しました。


修復が完了したところ。柔らかな音で鳴ってくれる。マジックアイは新品にて撮影してあります。大切にお使いください。

以上、修復作業時間は約8時間、交換部品代は約3,200円でした。

その後、同型のラジオを修理しました。詳しくはこちら

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

このページが少しでもお役にたった場合は、下記をクリックし、拍手(?)をお願いします。
拍手する

匿名でも結構ですので、是非ともアンケートにご協力お願いします!また、ご意見ご感想はこちらまでお願いします。(こちらは匿名と携帯メールはご遠慮下さい!)

また、私のHP上で公開している写真、回路図、文章などの無断での2次使用はお断りします。一言メールにて断って頂ければ、一向にかまいません。以上、よろしくお願いします。(以前、文章をそのまま雑誌に転記された事、HPで無断使用された事がありますので・・・。)

inserted by FC2 system