ゼネラル「6LA710」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランス付きスーパーラジオその3 > ゼネラル「6LA710」修復記

修理を依頼された、八欧電機(GENERAL)の「6LA710」 の修復をして見ました。


修復前の様子。オークションで入手し、音は出るけど感度が悪いので、修理&点検にやってきた。使用真空管はオリジナルでは、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(検波&低周波増幅)、6AR5(電力増幅)、6X4(整流)、6Z−E1(同調指示)であるが、マジックアイはPHIRICOの6E5に交換されていた。


修復前の内部様子。清掃されていて、綺麗な状態である。一応鳴るらしいが、安全に使用する為に、修理&点検にやってきた。


マジックアイは交換されていたが、自作のマジックアイテスターで確認したところ、ご覧のとおり残念ながらほとんど光らなかった。


内部には回路図も添付されている。


修復前のシャーシー上部の様子。まあ、時代相応の汚れであろうか。


修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない、オリジナルの状態である。


出力トランスの巻き線が断線した様で、トランスが交換されているらしい。この頃の出力トランスは、巻き線の材質が悪く、断線する事が多かった。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーと一部のケミコンを交換しました。ブロック形ケミコンは、漏洩電流をチェックして良好でしたので、このままとしました。断線の可能性がある出力トランスは交換しましたので、安心です。輝度の低下したいたマジックアイも交換しましたが、シャーシーの後ろ側に消灯用のスイッチを取り付けましたので、普段は消灯して貴重なマジックアイの輝度の低下を防止して大切にお使いください。


修復が完了したところ。IFTの調整などで感度が良くなりました。大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約8時間、交換部品代は約6,200円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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