その他のアイテム
(続)真空管ラジオ修復記 > その他のアイテム
自分が使っている真空管ラジオ用の秘密アイテムを紹介します。
自作したアイテムの、部品の入手先等や回路に関するご質問は、ご遠慮くださいます様、お願いします。
A.ノイズフィルター付き絶縁トランス(自作品、製作費用約5,000円)
これはトランスレスラジオなどを修理したり、普段使用したりする時に感電を防止するのと、トランスレスラジオはACラインからのノイズに無防備なので、雑音を防止する目的で、絶縁トランスとノイズフィルターを付けた物です。また輸出仕様のラジオはAC120V用に設計されているので、AC100Vを120Vに昇圧できる様に、現在はスイッチで切り替えができる様に改造してあります。出力電流は定格0.3Aです。回路図はこちら。
B.ケミコン・テスター(自作品、製作費用約10,000円)
これは古いラジオのケミコンが使用できるか、また本格通電前にB電源ラインに絶縁不良が無いかテストする為の物です。また徐々に印可電圧を上昇させる事で、眠っていたケミコンの再化成を促して、ケミコンが復活して使用可能になるという効果も期待できます。
高圧は、松定プレシジョン社製の高圧電源モジュールを使用して、0V〜500Vを連続可変できます。(回路図はこちら。)最大出力電流は2mAです。これでケミコンの漏れ電流を測定し、漏れ電流の多い物(0.5mA以上)は使用不可と判定する訳です。漏れ電流の多いケミコンを使用し続けると発熱し、やがて破裂などの大事故につながります。注意しましょう!内尾様のページにも、ケミコン・テスターに関して解説があります。参考にしてください。(回路は僕のと違います。)このケミコンテスターの主要部品である松定プレシジョン社製の高圧電源モジュールを入手したい方はご連絡ください。在庫があれば送料込みで2,000円でお譲りします。
C.ケミコン・テスター2(自作品、製作費用約30,000円)
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上記ケミコン・テスターをデジタル化し、入手し易い部品で作り直しました。高圧出力は0V〜500Vを連続可変でき、最大電流は以前の3倍の6mAです。詳しくはこちら。回路図はこちら。
D.マジックアイ・テスター(自作品、製作費用約10,000円)
これは、中古のマジックアイが、どれだけ光るのかを簡単にチェックするために作製しました。対応するマジックアイは、EZ−6E5、6Z−E1,12Z−E8、6R−E13、6DA5,6M−E5等です。(GT管の6CD7には、変換コネクターにて対応します。)ターゲット電圧もそれぞれにあわせて、110V、180V、250Vに自動的に切り替えする様に作製しました。
これも松定プレシジョン社製の高圧電源モジュールを使用して、ターゲット電圧は安定化されて出力されます。またマジックアイの開閉も確認出来るようにグリットに負のバイアス電圧(約−8V〜0V連続可変)を印可出来る様にしました。内尾様のページにも、マジックアイ・テスターに関して解説があります。参考にしてください。(回路は僕のと違います。)
E.可変電圧交流電源装置(自作品、製作費用約7,000円)
これは、真空管ラジオに初めて電源を投入する場合に、徐々に電圧を上げて消費電流を測定しながら試験する為の交流電源装置です。日置のデジタルパワーハイテスターと組み合わせて使用してます。出力電圧はAC0V〜140V(連続可変)/最大電流は1Aです。いきなり100Vを印可してテストするより、精神的にずいぶんと楽です。これで僕の寿命が何日延びたことか・・・?単なるスライダックでもいいのですが、かっこよく製作してみました!現在は、内部に絶縁トランスを内蔵し、トランスレスラジオでも感電しない様な仕様に改造しました。
F.中波帯送信機(自作品、製作費用約5,000円)
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これは東京都の奥泉様が考えた中波帯送信機の回路をアレンジして、自分も作った物です。いわゆる中波帯のワイヤレスマイク(小型送信機)です。真空管のラジオからお気に入りの音楽等を聞く事ができます。水晶発振なので、送信周波数は安定しています。(回路図はこちら。)詳しくは中波帯送信機開発プロジェクトをご覧ください!
G.ラジオ電圧チェッカー(自作品、製作費用約7,000円)
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マジックアイの付いているラジオは、このソケット部分に、B電圧・AVC電圧・ヒーター電圧の3つが来ているので、ラジオをチェックしたり調整したりするのに、大変便利です。そこでマジックアイのソケットにプラグを差して、直接この3つの電圧を同時に測定出来る様な、ラジオ電圧チェッカーを作製しました。詳しくはこちら。
自作したアイテムの、部品の入手先等や回路に関するご質問は、ご遠慮くださいます様、お願いします。
H.ターンテーブル(レコードプレーヤー)(ナショナル製、定価4,000円)
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これは真空管ラジオのPU端子(ピックアップ端子)に接続して、レコード(SP盤)などを楽しむ事ができるレコードプレーヤーのデッドストックの新品です。3スピード対応で、33回転(LP盤)、45回転(EP盤)、78回転(SP盤)が楽しめます。詳しくは真空管ラジオでアナログレコードを聴こう計画をご覧ください。真空管ラジオで聴く、アナログSPレコードの音も、何とも言えずいいものですよ・・・!!!なお、現代のレコードプレーヤーは、ピックアップカートリッジの関係から、真空管ラジオへの接続は残念ながら不向きです。念のため!レコード針もまだ入手可能です!でももったいなくてあまり聞けません!
I.真空管ラジオ用のリモコン(ナショナル製、定価不明)
これはなんと、真空管ラジオ用のリモコンです。いつもお世話になっている方から譲って頂きました。と言っても今はやりの赤外線のワイヤレスリモコンではなく、しっかりコードが付いています。機能としては、電源の入り切りと音量調整、イヤホン端子の装備などです。ナショナルの昭和30年代半ばのmT管トランス付きラジオなどのリモコン端子が付いたラジオに使用できます。自分は24番のUA−625等に使用しています。でも市場では、このリモコンはあまり見かけないですね。そんな意味で貴重品かもしれません。この頃、真空管ラジオにリモコンを付けて使用していた人は、どれくらい居たのでしょうかねぇ?
J.電圧調整用、オートトランス(東京無線株式会社製、定価不明)
これは戦後の混乱期に電源事情が不安定で、夜になって電気の需要が高まるとAC100Vの電圧が80V程度まで低下して真空管ラジオの音が極端に低下するのを防止するための電源電圧調整用のオートトランスです。入力電圧が70V〜120Vの範囲であっても、出力電圧をAC100Vに調整できます。スライダック方式ですので、電圧をスムーズに可変でき、電圧計も付いており容量も300Wまでとテレビにも使える大容量型で、当時としては高級品だったと思われます。現在は電源電圧は安定していますので、輸出仕様のラジオなど120V仕様のラジオなどに使ったり、若干高い電源電圧をちょうど100Vに落とす役割で使用しています。出力電圧調整は、自動ではなく、電圧計を見ながら、ツマミを回して、手動でセットします。ロゴには、Natural(ナチュラル)と書いてあります。National(ナショナル)のまがい物でしょうか・・・?
K.巻線器(中国製、定価5,000円、ラジオ少年様頒布)
これはコイルやトランス類や、マグネチックスピーカーのコイルの巻き直し等に使用する巻線器である。いつもお世話になっているラジオ少年様にて、5,000円で販売しているアイテムである。最近はコイルを自分で巻き直して使うなんて事をする人が少なくなったので、マニアックな貴重なアイテムである。巻き数は指針で5,000回までカウント出来る。マグネチックスピーカーのコイルの巻き直しには、軸を工夫してコイルのボビンを取り付け出来る様に工夫した。これで今まで手動で4時間程度掛かっていた作業が、1時間程度で出来る様になった。中国では、まだコイルを手動で巻いているのであろうか・・・?
L.真空管試験器(NRI70)
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やっとまともな真空管試験器を入手することが出来た。NRI製である。詳しくはこちら。回路図はこちら。
M.mT管用足曲がり補正治具(ピンストレーナー、メーカー不詳)
これは、足の曲がったmT管の足を、まっすぐに戻す補正治具です。足の曲がったままソケットに挿すと、接触不良の原因になります。必ず補正してからソケットに挿しましょう!こんな物でも、現在は真空管販売店でも品切れで、貴重品なんです。
N.真空管ラジオ用バッテリー充電機(東京ユーワイ製作所製)
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これは、まだ真空管ラジオの電源がバッテリーだった時代の、機械式接点による整流方式の充電機です。詳しくはこちら。回路図はこちら。
O.可変電圧、交流&直流電源装置(自作品、製作費用約25,000円)
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これは、古い真空管ラジオに初めて電源を投入する場合に、使用する電源装置です。詳しくはこちら。
P.電池管ラジオ用電源装置(自作品、製作費用約5,000円)
これは、電池管用のラジオの電源装置です。A電源は1.5Vと4.5V切り替え、B電源は66Vと90Vの切り替え、C電源は−5Vを出力出来ます。回路図はこちら。
Q.ワールドワイド対応ステップアップトランス(自作品、製作費用約10,000円)
これは、外国のラジオなどの動作確認のための電源装置です。世界中の電源プラグを差し込め、入力電圧が100V、110Vで、出力電圧が115V、120V、220V、240Vと世界中の電源電圧に対応しています。容量は100VAです。
R.真空管試験器(TV−7/U)
念願の真空管のgmを計測できる試験器を入手した。詳しくはこちら。
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