修復前の様子。使用真空管は１２ＢＥ６（周波数変換）、１２ＢＡ６（中間周波数増幅）、１２ＡＶ６（検波＆低周波増幅）、３０A５（電力増幅）、１９Ａ３（整流）、１２Ｚ−Ｅ９（同調指示）である。現在、トランスレス用の新品のマジックアイは、秋葉原でもどこでも在庫は無く、入手は不可能で大変貴重品です！（・・・が、僕の所には在庫があります！）電源を入れたが、入らなかったとの事です。接触不良か、ヒューズ切れか、ヒーターの断線でしょう。
シャープ「６Ｎ−１７８」修復記その３
（続）真空管ラジオ修復記 ＞ 戦後ｍＴ管トランスレススーパーラジオその６ ＞ シャープ「６Ｎ−１７８」修復記その３
修理を依頼された、早川電機工業（ＳＨＡＲＰ）の「６Ｎ−１７８」 の修復をして見ました。
修復前の様子。使用真空管は１２ＢＥ６（周波数変換）、１２ＢＡ６（中間周波数増幅）、１２ＡＶ６（検波＆低周波増幅）、３０A５（電力増幅）、１９Ａ３（整流）、１２Ｚ−Ｅ９（同調指示）である。現在、トランスレス用の新品のマジックアイは、秋葉原でもどこでも在庫は無く、入手は不可能で大変貴重品です！（・・・が、僕の所には在庫があります！）電源を入れたが、入らなかったとの事です。接触不良か、ヒューズ切れか、ヒーターの断線でしょう。
修復前の内部様子。それなりといった状態だ。
何と、貴重な元箱付きである。昔の人は、箱を捨てずに取っておく事も、多かった様です。
修復前のシャーシー上部の様子。それなりに汚れている。ヒューズが飛んでいる。事故があったのだろうか・・・？
修復前のシャーシー内部の様子。特に焦げた部品などもない。修理の跡もない。
マジックアイの輝度はご覧のとおり。このラジオは、マジックアイ消灯用のスイッチが付いているので、この程度輝度が保たれている。トランスレス用のマジックアイは、大変貴重品ですが、交換する事にしました。
キャビネットは分解し、前面パネルを水洗いし、綺麗さっぱりになりました。
電源コードと、信頼性の低いペーパーコンデンサー類を交換したところ。これで完成かと思ったら、ケミコンの漏洩電流が大きすぎて危険な状態だった。ヒューズが飛んだ原因はこれであろう。ブロック型ケミコンを交換するのは、結構面倒な作業です。そんな訳で、今日はここまで・・・。
漏洩電流の多かったブロック型ケミコンの代わりに、ラグ板を立てて、ケミコンを搭載しました。
修復が完了したところ。各種試験後、問題無さそうなので完了とする。柔らかな音で鳴ってくれます。大切にお使いください！
以上、交換部品代は約５，２００円、修復作業時間は約５時間でした。
この同じ形式のラジオは、以前にも修理した事があります。詳しくはこちらと、こちら。
誠文堂新光社から２００７年１１月１６日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、２００８年１２月１７日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、２００９年１０月２２日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、ＣＱ出版社から２０１０年４月１９日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも１冊ご購入をお願いします！
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