シャープ「5R−70」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその5 > シャープ「5R−70」修復記

修理を依頼された、早川電機工業(SHARP)の「5R−70」 の修復をして見ました。


修復前のシャーシー上部の様子。自分で修理したが、回路が発振してしまうとの事で、シャーシーのみ修理にやってきた。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、6Z−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)と廉価版の構成である。以前修理した、5R−710の姉妹機であろうか?相変わらず部品の実装密度が高いですね!品番からして、こちらが前身でしょうかね?


修復前のシャーシー内部様子。コンデンサーが交換されている。電源コードはこたつ用の、中間スイッチ付き袋打ちコードが付いている。


この辺はかなり部品の密度が高い。発振の原因は、この辺であろうか?配線など、かなり苦労された跡が見受けられる。


修復が完了したところ。異常発振の原因は1カ所の半田付け不良でした。切れていたダイアル糸も張り直し、安全の為にヒューズも交換しました。異常発振の対策のみを依頼されましたので、他の部品は交換しておりません。では、大切にお使いくださいね。


依頼主の方のブログより、入手当時のキャビネットの写真です。

以上、交換部品代は130円、修復作業時間は約3時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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