東洋通信機「TR-32」修復記
(続)真空管ラジオ修復記 > 戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその5 > 東洋通信機「TR-32」修復記
オークションで入手した、東洋通信機の「TR-32」 の修復をして見ました。
修復前の様子。それなりに汚れている。今回はキャビネットが無く、シャーシーのみなので格安で落札出来た。戦後使用する真空管で規格が統一された國民型ラジオの中の、國民2号A型である。使用真空管はUZ−6D6(高周波増幅)、UZ−6C6(再生検波)、6Z−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)である。
修復前のシャーシー上部の様子。昭和23年製造とある。
修復前のシャーシー内部の様子。ケミコンが交換された跡が見られるが、それ以外の改造や事故の跡は見られない。
ダイアル銘板もご覧のとおり綺麗に残っている。
ご覧のとおり、銘板も綺麗に残っている。
全ての配線をやり直す為に、部品と配線を取り除きました。
修復が完了したシャーシー内部の様子。全ての配線をやり直し、部品も交換しました。
修復が完了したシャーシーの様子。スピーカーは外部です。
修復が完了したところ。再生検波の懐かしい音で鳴ってくれる。
以上、修復作業時間は約10時間、交換部品代は約2,500円でした。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!
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