ナショナル「RE-124」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその7 > ナショナル「RE-124」修復記

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「RE-124」 の修復をして見ました。


修復前の様子。プリント基板を使用したAM専用のレス機である。一応鳴るそうであるが、音が歪むそうである。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と、レス機のオーソドックスである。


修復前の内部様子。プリント基板が採用され、パイロットランプも省略され、徹底的にコストダウンされた機種である。基板が斜めに配置されて、チューニングと音量調整のつまみの、微妙な位置関係を実現している。


裏蓋の真空管配置図。


修復前のプリント基板上部の様子。コンパクトにまとめられている。


修復前のプリント基板下部の様子。事故や修理の跡は見られない。


プラスチックのキャビネットは洗剤で洗浄し、綺麗さっぱりとなりました。


修復が完了した基板上部の様子。音が歪む原因は、電源平滑用の初段ケミコンの容量抜けでした。他のコンデンサーも交換して、正常になりました。


修復が完了したところ。パイロットランプも省略されており、ちょっと寂しい。柔らかな音をお楽しみください。

以上、交換部品代は約600円、修復作業時間は約4時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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