東芝「かなりやYS」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその7 > 東芝「かなりやYS」修復記

修理を依頼された、東京芝浦電機(TOSHIBA)の「かなりやYS」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)とレス機のスタンダードである。


修復前の内部様子。若干の埃が見られる程度である。


内部には小さく糸掛け図と回路図が見られる。


修復前のシャーシー上部の様子。若干の汚れが見られるが、年代相応であろう。


修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない。信頼性の低いペーパーコンデンサーも当時のままである。これは、全数交換することにする。


プラスチックキャビネットは洗剤で水洗し、綺麗さっぱりとなりました。


気になっているのですが、ダイアル目盛り内側に付いている、この厚みのある黒い物体は何だろうか・・・?虫が湧いて来ると嫌なので、取りました!


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーと、漏洩電流が多かったブロック型ケミコンも交換しました。古くて危険な電源コードも交換しました。


ご希望により、外部から音源を入れられる様に、入力トランスも作製しました。


修復が完了したところ。柔らかな音で元気に鳴ってくれる。大切に末永くお使いください!

以上修復作業時間は約7時間、交換部品代は約4,100円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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