POLLY「形式不明」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその3 > POLLY「形式不明」修復記

いつもお世話になっている真空管ラジオ専門店の「ばざーら」さんから修理を依頼された、メーカー不詳(POLLY)の「形式不明」 の修復をして見ました。


修復前の様子。久々のミゼット型の高一ラジオである。使用真空管は、オリジナルはUY−24B(高周波増幅)、UY−24B(再生検波)、UY−47B(電力増幅)、KX−12B(整流)であったと推測されるが、UY−57S(高周波増幅)、UY−57S(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)の代用管に差し替られている。


修復前の内部様子。年代の割には綺麗なのであるが・・・


修復前のシャーシー上部の様子。2つの高一コイルが交換されている。


修復前のシャーシー内部の様子。かなり改造されており、原型が解らない?何故かシャーシーの背面に、トグルスイッチが取り付けられているが、何の配線もなされていない。


トランスの銘板は当時のままである。POLLYというメーカーらしい・・・?


細かな部品を取り外し、配線に取りかかります。


電気回路の修復が完成したところ。部品の配置がイマイチであった様な気がする・・・。真空管やチョークコイル等の部品は、支給して頂きました。高一コイルはスター製が取り付けられている。


修復が完了したところ。サランネットも当時の布を支給して頂き、張り替えを実施しました。ツマミは別途用意するとの事で、暫定的に取り付けています。当時の雰囲気を忍ばせるラジオ、大変貴重ですね!

以上、修復作業時間は約12時間、交換部品代は約3,000円でした。(支給部品を除いて)

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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