東芝「かなりやQ」修復記その3


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその4 > 東芝「かなりやQ」修復記その3

修理を依頼された、東京芝浦電気(TOSHIBA)の「かなりやQ,5YC−606」 の修復をして見ました。


修復前のシャーシー上部の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と、オーソドックスである。今後の勉強の為にと、内部のみの修理である。


修復前のシャーシー内部の様子。修理や事故の跡はなく、オリジナルの状態である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。信頼性の低い全てのペーパーコンデンサーと電源コードを交換しました。通電したらパイロットランプが点灯しない。確かに球切れで交換したが、新品でも点灯せず。原因は整流管35W4の不良で、整流管を交換したら、無事に点灯した。大変珍しい不良である。不良の方も、パイロットランプが点かないだけで、整流管としては問題ないので、捨てるのには惜しい。


修復が完了したところ。トランスレスラジオなんで、シャーシーの金属部分に触れると感電の恐れがありますので、注意してください。各種試験後問題無さそうなので完了とする。大切にお使いください!

以上、修復作業時間は約3時間、交換部品代は約2,000円でした。(整流管を含めて)

このかなりやQに関しましては、以前同じラジオを修理した事があります。詳しくはその1と、その2と、その4と、その5をご覧下さい!

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