東芝「かなりやQ」修復記その2


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその4 > 東芝「かなりやQ」修復記その2

修理を依頼された、東京芝浦電気(TOSHIBA)の「かなりやQ,5YC−606」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と、オーソドックスである。


修復前の内部様子。一応鳴るそうであるが、今後安全に使用してゆく為に、修理と点検を依頼される。キャビネットに若干の日焼けが見られる。


回路図や糸掛け図も綺麗に残っているのが、うれしい。


修復前のシャーシー上部の様子。汚れも少なく保存状態は良い。


修復前のシャーシー内部の様子。修理や改造の跡は見られないが、アンテナコードが交換されているらしい。


プラスチックキャビネットは多少日に焼けているが、完全分解して水で洗浄し、すっきり綺麗になりました。


修復後のシャーシー内部の様子。信頼性の低い全てのペーパーコンデンサーを交換しました。電解コンデンサーはケミコンテスターで漏洩電流を確認しましたが、良好でしたのでこのままとします。安全の為に電源コードも交換しました。ボリュームは接点復活剤で洗浄し、ガリも無く良好です。各種可動部分は潤滑剤を塗っておきました。


修復が完了したところ。各種試験も実施し、良好なので完了とする。真空管はどれも極めて良好な状態である。末永く大切にお使いください!

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約1,200円でした。

このかなりやQに関しましては、以前同じラジオを修理した事があります。詳しくはその1と、その3と、その4と、その5をご覧下さい!

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