荷物の発送について


(続)真空管ラジオ修復記 > 荷物の発送について

 今まで20年以上に渡り、数多くのラジオなどを発送・受け取りしてきました。荷物の破損事故は何度か経験しましたがこの度、荷物が全損するという事故に遭遇しました。宅配便で荷物の発送の場合の注意点をまとめました。

2024年2月6日に発送した大阪音響の431番のラジオ(OS−34)が、輸送トラックが全焼して焼失してしまいました。


この様に状態がとても良いラジオだったので、非常に残念です。このラジオはサイズ140の大きな段ボールで、たくさんの緩衝材で完璧な梱包状態でしたが・・・。

事故の詳細は、この記事です。(下野新聞無料電子版より、一部加工)

 そこで、輸送会社から補償に関する連絡を頂きました。基本的に同じ物を用意して返品するみたいですが、この荷物は骨董品で1点物であり、同じ物は入手出来ない旨を説明しましたら、お金で補償するので価値を教えて欲しいとの事でした。発送時の荷物の品名に「真空管ラジオ」と記載してましたので、納得して頂きました。このラジオは、僕が修理しましたが、所有権は荷物の受け取り主様である事を説明し、僕が修理依頼主様に連絡しオークションでの落札価格と送料などをお伺いしました。僕の所には修理金額に関する明細書がありましたので、合計の金額を提示しました。何度か発送会社営業所に出向き、説明して最終的には示談書に署名し、送金先を記載して押印して、手続きは終了しました。そこでこの経験を踏まえて、荷物の発送をする時は、以下を注意してください。

1.発送時の荷物の名称は、電気製品とかラジオとかではなく、もっと具体的に「骨董真空管ラジオ(メーカー名と品番なども)」など、事故に遭った時に証拠となるように記載してください。

2.全損時には無意味ですが、破損事故防止の為に、ラジオは必ずプチプチなど緩衝材にくるみ、少し大きめの頑丈な段ボール箱に入れて送付してください。ラジオの大きさギリギリの小さな箱や、ましてやラジオ本体をプチプチでくるんだだけで、段ボールに入れないでそのまま送付する事などは、絶対にやめてください。破損事故では、段ボールを突き破って穴が開く事故を経験しております。緩衝材が無ければ、本体も破損します。

3.輸送時に振動で真空管が抜ける場合があるので、必ずラジオ本体の内部にも新聞紙などを入れて、真空管が抜けても割れない様に対策してください。何度か真空管が抜けたりスピーカーが脱落して、貴重な真空管が割れて届いた経験があります。

今後、輸送事故などに遭わない様に、ご協力をお願いします!輸送事故に遭うと、補償手続きが煩雑です!以上、よろしくお願いします。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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また、私のHP上で公開している写真、回路図、文章などの無断での2次使用はお断りします。一言メールにて断って頂ければ、一向にかまいません。以上、よろしくお願いします。(以前、文章をそのまま雑誌に転記された事、HPで無断使用された事がありますので・・・。)

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