ゼネラル「5S−28」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその3 > ゼネラル「5S−28」修復記

いつも部品の調達などでお世話になっている国産真空管ラジオ専門店の「ばざーら」の店長さんから修理を依頼された、八欧無線(GENERAL)の「5S−28」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80BK(整流)である。


修復前の内部様子。内部はまあまあ綺麗?裏蓋が欠品である。


修復前のシャーシー前面の様子。豪勢にダイアル照明の豆電球が4個も付いている。


修復前のシャーシー上部の様子。それなりに汚いのであるが、錆などは見られなく良好。


修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理などの跡は見られない。オリジナルの状態である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのコンデンサー類を交換しました。電源コードも安全の為に交換してあります。ボリュームのガリがひどくて交換しましたが、2回路A接点の特殊な物なので、現在は入手できません。PU切り替えは正常に機能しませんが、2Pのスイッチ付きに交換してあります。依頼により、シャーシーの横に、外部スピーカー接続用に、ジャックを取り付けました。


修復が完了したところ。各種調整後問題なさそうなんで完了とする。大きな音でガンガン鳴ってくれます。

以上、修復作業時間は約10時間、交換部品代は、現物支給+2,500円程度でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売された「真空管ラジオ製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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