三洋「SF−24」修復記
(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその3 > 三洋「SF−24」修復記
修理を依頼された、三洋電機(SANYO)の「SF−24」 の修復をして見ました。
修復前の様子。一応鳴る様であるが、安全に使用する為に点検を依頼される。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)である。すべてNEC製が付いていた。
修復前の内部様子。電源コードは交換されたらしく、何故かSONY製が付いていた?裏蓋が欠品である。
修復前のシャーシー上部の様子。垂直取り付けなので、埃はそれほど積もってはいない。
修復前のシャーシー内部の様子。部品面にダイアル糸かけ面があって、ごちゃごちゃしている。
キャビネットは完全分解して、丸洗いしてすっきり綺麗になりました。
修復後のシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーとオイルコンデンサーを交換してあります。豆電球の台座も絶縁不良の危険性があるので、交換しました。ケミコンは漏洩電流も少なく良好なので、このままとしました。
修復が完了したところ。各種試験をして問題なさそうなので、完了とする。裏蓋が欠品なので、内部の金属部分に触れると感電の恐れがあります。注意して大切にお使いください!
以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約1,500円でした。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売された「真空管ラジオ製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!