ナショナル「DX−490」修復記その2


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修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL) の「DX−490」の修復をして見ました。


修復前の様子。キャビネットは汚れも少なく、状態は良さそうである。電源は入るが音が出ないそうである。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と、レス機の標準構成である。この形式のラジオは以前にも1度修理した事がある。以前の修理内容はこちら


修復前の内部の様子。汚れは少ない方である。


修復前のシャーシーの様子。やはりそれなりに汚れている。


修復前のシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーは全数交換する事にした。抵抗は値を測定して、大幅にずれていないのでそのまま使用する。ケミコンはテストして、漏洩電流も少ないので合格である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。ペーパーコンデンサーとパイロットランプを交換しました。音が出ない原因は、イヤホンジャックの接点不良でした。通電するとやたらと音が小さい。各種調整が大幅にずれている様だ。調整して感度も良好になった。


修復が完了したところ。1時間程度テストして問題がなさそうなので完了とする。プラスチックキャビネットも水洗いして綺麗になりました。大切にお使いください!

以上、修復作業時間は約4時間でした。

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