三洋「SF−49」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその3 > 三洋「SF−49」修復記

修理を依頼された、三洋電機(SANYO)の「SF−49」 の修復をして見ました。


修復前の様子。フリマで購入後、しばらく使っていたそうであるが、最近漏電ブレーカーが動作するとの事である。コンデンサーの絶縁不良が原因であろう。ミニコンポを接続していたらしいが、トランスレス機は他の機器を接続しない方が安全です。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と標準的な構成である。


修復前の後ろの様子。感電対策で完全にカバーされており、内部に手を触れられない構造になっている。依頼主の方が、キャビネットの洗浄をしてあるので、大変綺麗である。電源コードは後ろにインレットで接続するタイプである。


下部には、回路図も貼ってあります。回路はオーソドックスなレス機の回路です。


裏のキャビネットを外したところ。シャーシーが前面パネルに直付けされている。


修復前のシャーシーの様子。信頼性の低い、ペーパーコンデンサーや、オイルコンデンサーは合計で10個程度である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。信頼性の低い全てのペーパーコンデンサーとオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンはテストの結果良好だったので、そのままとした。音量が絞りきれないとのことで、ボリュームも交換した。パイロットランプは、台座が金属製でシャーシーに直付けで危険なので、安全の為にサトーパーツS−4110というプラスチック台座ソケットに交換した。これで安心です。


修復が完了したところ。各種調整後、1時間程度テストして問題なさそうなので、完了とする。何かパイロットランプが暗くて元気がない!是非とも大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約2,000円でした。

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