東芝「かなりやD」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその3 > 東芝「かなりやD」修復記

修理を依頼された、東芝(TOSHIBA)の「かなりやD,5MB−56」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BD6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、35C5(電力増幅)、25M−K15(整流)と、少し古い構成である。25M−K15は貴重品で高価である。実際付いていた真空管は、12BD6の代わりに12BA6,25M−K15の代わりに35W4が付いている。これではヒーター電圧の合計が高すぎて、具合が悪いのである。


修復前の内部様子。内部はそれなりである。


修復前のシャーシー上部の様子。シャーシーにスピーカーまで一体になっているので、メンテナンスがし易い。


修復前のシャーシー内部の様子。一部のコンデンサーや、ボリューム等が、交換修理されているが・・・。


キャビネットは完全分解後、綺麗に洗浄し、スピーカーのサランネットも張り替えました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンはテストしてOKでしたのでそのままとする。安全の為に電源コードやヒューズも交換しました。


修復が完了したところ。本当は整流管を交換したいところであるが、25M−K15は現在大変貴重で高価なので、このままとする。大切に使ってくださいね!

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約1,000円でした。

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