ナショナル「DX−410」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその2 > ナショナル「DX−410」修復記

修理を依頼された、ナショナル(NATIONAL)「DX−410」型 の修復をして見ました。


修復前の様子。右側のツマミがやたらと大きいが、交換された物か?残念ながらこのツマミは壊れていた。輸送途中の事故らしい。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)でオーソドックスである。


修復前の内部の様子。プリント基板を使用したラジオである。キャビネット上部に若干の欠けがあるが、これも輸送中の事故らしい。


修復前のプリント基板の様子。パターンも現在のICなどの基板に比べると、なんとゆったりしている事か・・・。


修復前のプリント基板上部の様子。綿埃と油汚れがひどい状態でした。写真はかなり汚れを落とした所です。複合部品の使用で、部品点数は少なく、ペーパーコンデンサーは4個しか使われていない。抵抗は、新しいカーボン抵抗なので、値を測って正常でしたので、このまま使用する事にする。


修復が完了したところ。輸送中に割れたツマミは、似合いそうな手持ちのツマミに交換しました。通電したら音量調整がうまく行きません。調査の結果、可変抵抗器の不良で交換しましたが、軸の長さが合わずに元のVRから軸を切り延長しました。その後、テストして問題が無さそうなので完了とする。大切にお使いください!

以上、修復作業時間は約5時間でした。

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