ナショナル「AM−315」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその2 > ナショナル「AM−315」修復記

修理を依頼された、ナショナル(NATIONAL)「AM−315」型 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)、1N3(同調指示)である。同調指示に電池管の1N3というビックリマーク(!)のマジックアイを使用している。


修復前の内部の様子。何と出力管と整流管の固定用段ボールが付いたままである。


修復前の内部の様子。同調指示の1N3を使用した機種は、初めて見ました・・・!埃も結構積もっていました!


修復前の内部の様子。改造や修理の跡は見られませんが、ペーパーコンデンサーが絶縁不良でかなり発熱した様である。


修復後の内部の様子。全てのペーパーコンデンサー&抵抗を交換しました。パイロットランプも、ソケット絶縁不良防止の為、ソケットも電球も交換しました。電源コードも安全の為に交換しました。


これが1N3という、ビックリマーク(!)のマジックアイである。初めて見ました!


キャビネットは完全分解後洗浄し、飾り金具は再塗装しました。


これがビックリマークのマジックアイ、1N3である。この同調指示の1N3のヒーター(1.4V、0.025A)は、出力管30A5のカソードバイアスから分けてもらっているので、こちらが起動してからしばらくして点灯する。輝度は十分ですが、同調指示は今ひとつ?


修復が完成したところ。各種調整後1時間程度動作確認し、問題がなさそうなので完了とする。大切に使ってください!

以上、修復作業時間は約8時間でした。

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