BM-400修復記


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<229番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、19A3(整流)、12Z−E8(同調指示)である。一応通電確認して、ラジオは鳴ったが、パイロットランプが切れて、ハム音がしたそうである。安全に末永く使う為に、修理&点検にやってきた。

2.修復前の内部様子。(写真2)ナショナルラジオ特有のパイロットランプとスピーカーの配線がボロボロで、危険な状態である。真空管を見てみると、何と整流管が19A3であるべき所に、35W4が刺さっていた。これではパイロットランプが切れるのも当たり前だし、ヒーター電圧が不足してよろしくない。またヒューズは何と3Aが付いていた。事故があって、交換されたのであろうか?まず点検にやって来て、本当に良かったです!

3.回路図もご覧のとおり、綺麗に残っている。(写真3

4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)年代相応の汚れであろうか?

5.修復前のシャーシー内部の様子。(写真5)下のピアノスイッチは、電源兼用トーンコントロールである。

6.マジックアイはかろうじて光っているが、レス用の12Z−E8はもう入手は困難ですのでこのままとする。(写真6

7.プラスチックキャビネットは完全分解して水洗いし、すっきり綺麗になりました。(写真7

8.修復が完了したところ。(写真8)すべてのペーパーコンデンサーを交換しました。ケミコンは漏洩電流を計測しましたが、使えそうなレベルなのでそのままとしました。ダイアル可動部分も注油して、動きがスムーズになりました。ボリュームはガリ防止の為に分解し、接点復活剤を塗っておきました。依頼主の方のご希望により、iPodを接続できる様に、コードも作製しましたが、トランスレスラジオなんで感電や漏電ブレーカー動作にはご注意してください!

9.修復が完了したところ。(写真9)各種試験後問題無さそうなので完了とする。ハム音も少なく綺麗な音で感度良く鳴ってくれます。是非とも大切にお使いくださいね!

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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