7AW-1修復記


真空管ラジオ修復記モバイル > 7AW-1修復記

<217番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)修復前の様子。珍しいST管の短波付き4バンドラジオである。一応鳴るらしいが、安全の為に修理と点検にやって来た。使用真空管は、UZ−6D6(高周波増幅)、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80(整流)、EZ−6G5(同調指示)である。回路図は、ラジオ技術1950年6月号に掲載が有るらしい。高周波1段増幅であるが、この増幅段は非同調の回路である。マジックアイは珍しい6G5を使用しているが、閉じる感度がお馴染みの6E5と違うだけで(6E5の方が閉じ易い)、基本的には同じである。

2.修復前の内部様子。(写真2)年代の割には、埃などが少ない。簡単な清掃がされているらしい。一応鳴るという事で致命的な故障はないであろうが、安全の為に点検修理することは大変大事な事です。

3.修復前のシャーシー上部の様子。(写真3)大きなブロック型オイルコンデンサーが2個見られる。

4.修復前のシャーシー内部の様子。(写真4)4バンドで、かなり複雑である。修理や改造の跡は見られない。

5.内部には、黒くなったコンデンサーなどが見られ、これで良く鳴ったな〜と感心する。(写真5)僕には恐ろしくて通電は出来ません!

6.珍しい6G5/6U5のマジックアイは、明るい環境で、この程度の輝度です。(写真6)この程度光ればまあまあなんですが・・・、。ただし、グリッドにバイアス掛けても閉じませんでした。貴重な球なんですが、不良みたいです。非常に残念です。ベースの半田不良でしょうか?

7.修復が完了したシャーシー内部の様子。(写真7)全てのペーパーコンデンサーと抵抗類を交換しました。危険な高圧の掛かる配線も交換しました。ボリュームは3極投入の特殊な接点なので、交換出来ず、接点復活剤を塗って清掃し、ガリも無くなりました。ダイアル照明の豆球は、希望により明るめの球に交換しました。電源コードも、今となっては在庫限りの袋打ちコードと丸形プラグに交換しました。出力トランスも断線防止の為に、新品に交換しました。

8.修復が完了したところ。(写真8)マジックアイは新品のEZ−6G5に交換しました。シャーシーの後ろ側に消灯用のスイッチを付けましたので、普段は消灯して、貴重なマジックアイの輝度低下を防止して、大切に末永くお使いくださいね!

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!

真空管ラジオ修復記モバイルトップページに戻る


inserted by FC2 system