並三修復記


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<208番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)いつもお世話になっている国産真空管ラジオ専門店の「ばざーら」さんからの修理依頼品である。使用真空管は、UY−56(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)であるが、オリジナルはソケットの刻印からナス管のUY−227、UY−247B、KX−112Bであったらしい。

2.修復前の内部様子。(写真2)状態は年代相応であろうか?幸いな事に、マグネチックスピーカーのコイルは断線していなかった。

3.内部には、ご覧の様に昭和10年3月22日付けの、中部電力の試験証が貼られていた。(写真3

4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)錆がひどい状態である。

5.修復前のシャーシー内部の様子。(写真5)並三ラジオなのに、部品が大型なので結構混雑している。アンテナコイルがシャーシー内部に取り付けられているが、元々はシャーシー上部に配置されていた物を、交換された様だ。アンテナコイルをシャーシー内部に配置すると、シャーシーでシールドされて、感度が悪くなるのでシャーシー上部に戻す事にした。真ん中に大きく白く見えるのが断線しているチョークコイル、左側の大きい四角の物は、ブロック型ペーパーコンデンサーである。

6.不要な部品を取り外すと、ご覧の通りすっきりした。(写真6

7.修復が完了したシャーシー内部の様子。(写真7)段間の低周波トランスは、断線が無かったので、絶縁を試験してそのまま使用することにした。電源トランスも絶縁試験して、そのまま使用することにした。どちらも若干の不安が有るが・・・。

8.修復が完了したところ。(写真8)戦前の並三ラジオなんで、感度は悪いし音も小さいですが、独特の音を聞かせてくれます。大切に使ってくださる方に、購入頂ければ幸いです。

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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