ナナオラ「5M-27」修復記
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<205番のラジオの修復内容詳細>
1.修復前の様子。(写真1)使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BD6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、35C5(電力増幅)、25M−K15(整流)である。特にこの25M−K15と言う整流管は日本独自の球なんで、現在は入手が非常に困難で高価な貴重品です。
2.修復前の内部様子。(写真2)埃が積もっている。
3.キャビネットの下側には、回路図が貼ってある。(写真3)
4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)埃が凄いが、埃をエアーガンで吹き飛ばしたらさらにビックリ!タールの様に頑固な油汚れがこびりついている。マジックリンで洗浄しても落ちないのである!電源コードは途中から継ぎ足してある。
5.修復前のシャーシーを前面から見た所。(写真5)スピーカーも一体になっている。整流管の25M−K15はパイロットランプ点灯用のタップが出ていないので、パイロットランプを点火できないので、このラジオではネオン管がパイロットランプに使われている。
6.修復前のシャーシー内部の様子。(写真6)信頼性の低いペーパーコンデンサーがそのまま残っている。ケミコンの漏洩電流を計測したら、流れすぎで危険な状態である。ケミコンも交換が必要である。
7.ベークのキャビネットは洗浄して汚れが落ちましたが、光沢がなく、くすんだ状態であまり状態はよろしくない様だ。(写真7)
8.修復が完了したシャーシー内部の様子。(写真8)信頼性の低い全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ブロック型ケミコンも漏洩電流が多すぎて危険なので、交換しました。出力管35C5のソケットが熱で炭化していてボロボロなんで、こちらも交換しました。途中から継ぎ足してあった電源コードも交換しました。
9.修復が完了したところ。(写真9)同調はバリコン直結なんで、少々やりずらい。周波数変換管12BE6が若干劣化して、エミッションの低下が見られます。整流管25M−K15は高価ですので、大切にお使いください。パイロットランプがネオン管なんで、暗いのが少々寂しい・・・。大切に使ってください!
パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)
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