614A修復記


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<189番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)オーソドックスなST管5+1球スーパーラジオである。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80HK(整流)、EZ−6E5(同調指示)である。

2.修復前の内部様子。(写真2)依頼主の方が通電チェックしたそうであるが、ハム音だけで鳴らなかったそうである。

3.銘板も綺麗に残っています。(写真3

4.マジックアイはオリジナルのマツダ製が付いていましたが、ご覧のとおりほとんど光りません。(写真4

5.修復前のシャーシー上部の様子。(写真5)ものすごい埃でしたが、エアガンで埃を吹き飛ばし、何とか見れる状態になりました。

6.修復前のシャーシー内部の様子。(写真6)修理や改造の跡は見られないが、ブロック型ケミコンが膨張しており、破裂寸前の危険な状態であった。

7.キャビネットの保存状態も悪く、両側の塗装部分は、剥げ落ちている。(写真7)これは再塗装してもそのまま跡が残りますが、依頼主のご希望により再塗装する事にしました。

8.電気回路の修復が完了したシャーシー内部の様子。(写真8)安全の為に、全てのペーパーコンデンサーとケミコンと抵抗を交換しました。電源スイッチ兼トーンコントロールは新品に交換しました。ボリューム兼PU切り替えは、3点接続の特殊なスイッチ付きなんで、現在入手出来ません。スイッチが不良だったので、PU機能は殺してラジオだけです。内部は接点復活剤で清掃し、ガリも無くなり良好です。通電テストして受信を確認後、各種調整を実施しました。

9.この頃の出力トランスは、巻線の材質が悪く、半数程度は断線するので、念のために新品に交換しておきました。(写真9

10.フロントパネルは、ご希望によりサランネットの張り替えは実施せずに、清掃のみとしました。(写真10

11.キャビネットは再塗装の為に、塗装をサンダーで落として、無垢の状態になりました。(写真11)再塗装は、まず砥の粉を塗り、その後にニスを2回塗り、最後につや出し透明ニスを塗ります。乾くまで時間が掛かりますので、結構時間が掛かります。

12.キャビネットの再塗装が完了したところ。新品の様にはいきませんが・・・。(写真12

13.修復が完了したところ。各種調整後、問題無さそうなので完了とする。電源とシャーシー間の絶縁が20MΩ以下なんで、若干低いみたいです。気をつけてお使いください。(写真13

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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