HS−56修復記


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<154番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)かなり古い5球スーパーラジオである。キャビネット上部に塗装の剥げがある。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80HK(整流)である。

2.修復前の内部様子。(写真2)それなりの汚れであろうか?タバコのヤニで黄色くなっている。電源トランス上部の電圧切り替えのヒューズであるが、何と両方にヒューズが付いていた。ショートして発熱の原因になります。おまけに2本共2Aのヒューズで、両方共飛んでいました。通常は1Aのヒューズで十分なんですが、2Aのヒューズが飛ぶとは、重大な事故でも有ったのでしょうか!くわばらくわばら・・・!

3.修復前のシャーシー上部の様子。(写真3)ものすごい埃をエアガンで吹き飛ばしました。錆はなく良好です。

4.修復前のシャーシー内部の様子。(写真4)意外にすっきりしている様に見える。大きな事故や修理の跡はない。外付けで手元スイッチが取り付けられているのであるが、どうもこれは最初から付いていたらしく、右側のボリュームのスイッチはPU切り替えであり、本体に電源スイッチが付いていない珍しいラジオである。

5.修復が完成したシャーシー内部の様子。(写真5)全ての抵抗類とコンデンサー類を交換し、被服がボロボロだった全ての配線をやり直しています。ボリュームもガリが多くて交換しました。出力トランスは、例のごとく1次側が断線していたので交換しました。劣化していた真空管6D6も交換し、感度が良くなりました。

6.修復が完了したところ。(写真6)サランネットも張り替えて、すっきり綺麗になりました。各種調整後、テストして問題無さそうなので完了とする。思い出のラジオ、末永く大切にお使いください。

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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