6S−402修復記


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<153番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80HK(整流)、EZ−6E5(同調指示)である。マジックアイ以外はマツダ製が付いていたので、一度も交換されていないらしいが、真空管試験器で試験したところ、概ね良好であった。

2.修復前の内部の様子。(写真2)それなりに汚れている。フィールドダイナミックスピーカー使用である。幸いな事に、フィールドコイルも出力トランスも断線は無かった。

3.マジックアイは交換されたらしく、ドン製が付いていたが、マジックアイテスターで試験したところ、ご覧の様にほとんど光らない。(写真3

4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)エアガンで埃を吹き飛ばし、綺麗にしました。バリコンの固定ゴムが溶解しており、かなり傾いているので、固定ゴムの代用品である、水道のパッキンを利用して、固定しなおしました。

5.修復前のシャーシー内部の様子。(写真5)大きな事故や、修理の跡は見られないが、電源コードが交換されている。

6.電気配線の修復が完了したところ。(写真6)安全の為に、内部の全ての抵抗類とコンデンサー類を交換しました。ボリュームも2個交換してあります。特にPU切り替え用の3ピンスイッチ付きは、特注品で高いのですが、遂に売り切れてしまいました・・・。電源コードも袋打ちコードに交換しました。マジックアイを消灯出来る様に、スイッチを取り付けました。マジックアイは別途秋葉原から調達してきました。最近は1本5,000円前後まで価格が高騰しています。またこの頃の出力トランスは巻線の材質が悪く、断線が予想されるので、新品に交換しておきました。

7.ラジオの修復が完了したところ。(写真7)各種調整後、問題無さそうなので完了とする。各種絶縁試験も良好でした。マジックアイも新品なので、明るく光っています。普段は輝度低下防止の為に、消灯してお使いください!実は、このラジオに繋げて音を聞きたいとの事で、レコードプレーヤーも一緒に送って頂いております。次はプレイヤーのレストアに取りかかります。

8.プレーヤーは、モーターやピックアップが故障していると、同じ物が入手出来ないため、修理は不可能な場合があります。(写真8)さて、これはどうなんでしょうか?

9.やはり残念ながら、ピックアップのカードリッジが不良の様です。(写真9)針も折れていました。現在は同じ物が入手不可能なのです。

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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