三洋「SF−340」修復記
(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその7 > 三洋「SF−340」修復記
修理を依頼された、三洋電機(SANYO)の「SF−340」 の修復をして見ました。
修復前の様子。ハードオフで購入したらしく、裏蓋にはハードオフの(PSE)マークのシールが貼られている。本当に絶縁耐圧試験を実施したのであろうか?トランスレスラジオなんで、シャーシーは絶縁されていないはずであるが・・・?使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BD6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(Rch電力増幅)、30A5(Lch電力増幅)、12Z−E8(同調指示)、(セレン整流器で整流)である。一応ステレオ外部入力があり、出力段は左右に分かれている。
修復前の内部様子。最終段だけは2系統で左右のスピーカーを駆動する。
修復前のシャーシー上部の様子。お店で売られているだけあって、そんなに汚い訳ではない。
修復前のシャーシー内部の様子。全くのオリジナルである。
マジックアイはご覧の様に、ほとんど光らず。トランスレス用の12Z−E8は非常に入手が困難ですが、僕の所にはたくさん新品の在庫が有ります。
修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーとオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンは漏洩電流が少なくてこのまま使う事にしました。電源コードとセレン整流器も念のために交換しました。
修復が完了したところ。整流管がないので、パイロットの豆球が付けられず、パイロットがネオン管なので、暗くて寂しい。珍しいステレオラジオ、大切にお使いください。
以上、修復作業時間は約6時間、交換部品代は約2,000円でした。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!
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