オンキヨー「形式不明」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその6 > オンキヨー「形式不明」修復記

修理を依頼された、大阪音響(ONKYO)の「形式不明」 の修復をして見ました。


修復前の様子。FM付きの2バンドのトランスレスラジオである。使用真空管は17EW8(FM用高周波増幅&AFC)、17EW8(FM用局部発振&周波数変換)、12BA6(FM用中間周波数増幅)、12BE6(AM用周波数変換)、12BA6(FM&AM用中間周波数増幅)、12AV6(低周波増幅)、35C5(電力増幅)である。


修復前の内部の様子。埃がかぶっている。FMフロントエンドはユニット化されている。MPX出力端子が見られないので、ステレオ化は無理である。


修復前のシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーが3個見られる。主要な回路はプリント基板化されている。


修復前のシャーシー上部の様子。コンプレッサーで埃を吹き飛ばして綺麗になりました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。電源コードを交換し、ペーパーコンデンサーと整流用のダイオードを交換し完了と思って、電源平滑用のケミコンの漏洩電流を測定したところ、残念ながら不合格で急遽交換することになりました。これで安心して使用できます。


修復が完了したところ。パイロットランプがネオン管なので、暗くて光っているのが全然見えませんが、柔らかな音で鳴ってくれます。大切にお使いくださいね。

以上、交換部品代は約1,400円、修復作業時間は約5時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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