山水「MP−2」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその4 > 山水「MP−2」修復記

修理を依頼された、山水電気(SANSUI)の「MP−2」 の修復をして見ました。


修復前の様子。FMステレオ放送が開始された直後に製造された、モノラルのFMチューナーに取り付けて、FMのステレオ放送を受信するためのFMマルチプレックスデコーダーである。使用真空管は12AT7、6BL8、12AU7である。最近のオークションでは、バージョンの異なる同機種の状態の良い物が、格安で落札されていました・・・。


修復前の後ろの様子。こちらもかなり汚れている。


修復前のシャーシー上部の様子。内部には液体をこぼした様な跡があり、タバコのヤニも混じりコビになって、かなり汚く状態も悪い。


修復前のシャーシー内部の様子。ほとんどがプリント基板で構成されているが、一部は実体配線である。何故全てプリント基板にしなかったのであろうか?


ケースの上部裏側には、回路図も見られるが、バージョンが異なるのか一部変更されており、インジケーター部分に実際と異なっている部分がある。


修復が完了したシャーシー上部の様子。全てのオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンの漏洩電流を計測したところ、流れすぎで不合格となり、ケミコンも交換する事になりました。これが結構大変な手間です。


修復が完了したシャーシー内部の様子。ケミコンを交換したので、配置にすこしごちゃごちゃしてしまいました。ケミコンを交換したので、安心して使えます。


修復が完了したところ。大切にお使いくださいね。

以上、交換部品代は約2,800円、修復作業時間は約5時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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