ナショナル「EA-700」修復記その2


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランス付きスーパーラジオその4 > ナショナル「EA−700」修復記その2

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「EA−700」 の修復をして見ました。


修復前の様子。2台同じ機種が修理にやってきた。使用真空管は、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(検波&低周波増幅)、6AR5(電力増幅)、6X4(整流)、6Z−E1(同調指示)である。


修復前の内部様子。手の届く所は埃もなく綺麗な状態であるが、内部は埃だらけだった。こちらは通電確認したが、鳴らなかったとの事でした。


修復前のシャーシー上部の様子。エアガンで細かな所の埃を飛ばして綺麗になりました。ナショナルラジオ特有の、豆球への配線がボロボロであり、すべて配線し直します。


修復前のシャーシー内部の様子。オリジナルの状態である。


マジックアイの輝度はご覧のとおり。まあまあ明るいのである。これはHiFiモードに切り替えると、マジックアイが消えるからであろう。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ケミコンは漏洩電流が少なかったので、このまま使用しました。このシャーシーも、B電圧が掛かるロータリーSW部分が絶縁不良だったので、後ろに切り替えスイッチを取り付けました。真空管を試験したら、6BD6が不良でした。音が出なかった原因は、これであろう。


修復が完了したところ。マジックアイも新品に交換しました。HiFiラジオ独特の綺麗な音で鳴ってくれる。是非とも大切にお使いください。

以上、修復作業時間は約8時間。交換部品代は約6,100円でした。

この形式のラジオは、以前に修理の経験があります。詳しくはこちら

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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