ナショナル「EA−450」修復記その3


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修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「EA−450」 の修復をして見ました。


修復前の様子。オークションで入手し、鳴るという事でしたが、安全に使用するためにコンデンサーなどの交換を依頼された。点検は安全に使用するために、大変重要な事です。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、35C5(電力増幅)、35W4(整流)である。


修復前の内部様子。汚れは年代相応といったところでしょうか。


修復前のシャーシー上部の様子。真空管は一部松下以外の物が刺さっており、一部は相当劣化しているのも見られたので、2本真空管を交換しました。

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回路図も残っているが、オーソドックスなトランスレスラジオの回路である。


シャーシー内部側はご覧の通り、カバーで覆われている。


カバーを外すと、やっと部品が見られる。所狭しと部品が実装されている。事故や改造の跡は見られない。


プラスチックキャビネットは水洗し、綺麗さっぱりとなりました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ケミコンの漏洩電流を計ってみると、危険な状態だったので、ケミコンも交換しました。安全上重要な電源コードも交換しましたので、安心です。念のため、パイロットランプも交換しました。


修復が完了したところ。柔らかな音で鳴ってくれる。後ろ側にあるラジオとPUの切り替えスライドスイッチが接触が悪く、同じ物が入手困難な為、ラジオ固定とした。各種試験後、問題無さそうなので完了とする。大切に末永くお使いください。

このラジオは以前にも修理経験があります。1台目2台目

以上、修復作業時間は約6時間、交換部品代は約2,500円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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