Crescent「452」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその4 > Crescent「452」修復記

修理を依頼された、Crescentの「452」 の修復をして見ました。


修復前の様子。ラジオではないが、レコードチェンジャーという、45回転のEPレコードを何枚も連続して聴ける珍しい機器が、修理にやって来た。ハム音がひどく、コンデンサーなどを交換したら、音が出なくなったそうである。使用真空管は、12AV6(低周波増幅)、50C5(電力増幅)、35W4(整流)である。 RCA VICTOR 45-EY-2と同型(OEM)らしい。


修復前の内部様子。汚れも少なく状態は良い。


回路図など、保守用の資料も添付されているのは助かる。


キャビネットから、シャーシーを取り外したところ。


シャーシーの裏側。狭い所に部品が押し込められている。


スピーカーを外して、やっと部品面にアクセス出来る様になりました。依頼主の方がコンデンサーなどを交換したら、鳴らなくなったそうです。ブロック型ケミコンの容量が、80μFと50μFであるが、この値のケミコンは入手出来ませんので、近似値で大丈夫です。この部分が空中配線になっており、危険なので、配線し直しました。他の交換されたコンデンサー類も、特に配線ミスはない様である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。不安定で危険なケミコンの空中配線を修正しました。他の一部の配線も修正しました。


修復が完了したシャーシー上部の様子。出力トランスを交換しました。


修復が完了したところ。手持ちに45回転のドーナツ盤がすぐに出てこない為、音が出ることのみを確認しました。音が出なかった原因は、スピーカーのリード線の断線であった。珍しいレコードチェンジャー、大切にお使いください。

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品は全て支給された物を使いました。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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