ナナオラ「6S−16」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその5 > ナナオラ「6S−16」修復記

修理を依頼された、七欧無線(NANAOLA)の「6S−16」 の修復をして見ました。


修復前の様子。外観は年代相応である。自分でレストアしたら鳴らなくなったそうである。使用真空管は6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、6Z−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)、EZ−6E5(同調指示)と、廉価板である。


修復前の内部様子。簡単に清掃したとの事で、埃などはない。


修復前のシャーシー上部の様子。ダイヤル糸も張り替えられている。


修復前のシャーシー内部の様子。ペーパーコンデンサーとケミコンが交換されているが・・・。


ブロック型ケミコンはラグ板を用いて交換されている。


音が出なかった原因は、この出力トランスの1次側の巻き線の断線だった。交換したら音は出たが、まだ何か動作がおかしい?


裏蓋の後ろには類似品に注意との記載がある。今も昔も・・・。


裏蓋の後ろには回路図が記載されていた。


修復が完了したところ。出力トランス交換後、いろいろと調整して完了しました。今回は抵抗類は交換してませんが、全体的に抵抗値が上昇しております。出来れば交換したいですね。大きな音で鳴ってくれます。大切にご愛用ください!

以上、交換部品代は約1800円、修復作業時間は約5時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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