三菱「６Ｈ−２００」修復記

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修理を依頼された、三菱電機（ＭＩＴＳＵＢＩＳＨＩ）の「６Ｈ−２００」 の修復をして見ました。

修復前の様子。祖父の思い出のラジオで、今年の北海道地震でめちゃくちゃに破壊されたので、オークションで同型のラジオを落札したとの事でした。使用真空管は、６ＢＤ６(高周波増幅）、６ＢＥ６（周波数変換）、６ＢＤ６（中間周波数増幅）、６ＡＶ６（検波＆低周波増幅）、６ＡＲ５（電力増幅）、５Ｍ−Ｋ９（整流）、ＥＺ−６Ｅ５（同調指示）である。

修復前の内部様子。一応なるらしいが、音が小さかったりダイヤル糸が切れていたりと調子が悪いらしい。

マジックアイはトーヨーの物に交換された様だが、ご覧の様にほとんど光らず。

修復前のシャーシー上部の様子。もの凄く埃が溜まっており、汚い。ダイアル糸が切れているが、回路図に糸かけ図がなく、張り直しに苦労した。

修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られなく、全くのオリジナルの状態である。

修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。ブロック型ケミコンは漏洩電流を計測したら大丈夫そうだったので、このままとしました。ご要望により、シャーシーの後ろにマジックアイの消灯用のスイッチをとりつけました。

修復が完了したところ。マジックアイは６Ｓ５Ｇに交換しました。大きな音でガンガン鳴ってくれます。おじいさんの思い出のラジオ、大切にお使いくださいね！

以上、修復作業時間は約８時間、交換部品代は約３，５００円でした。

誠文堂新光社から２００７年１１月１６日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、２００８年１２月１７日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、２００９年１０月２２日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、ＣＱ出版社から２０１０年４月１９日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも１冊ご購入をお願いします！

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