シャープ「5P-11」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその7 > シャープ「5P-11」修復記

修理を依頼された、早川電機工業(SHARP)の「5P-11」 の修復をして見ました。


修復前の様子。一応鳴るそうであるが、安全に使用するために修理&点検にやって来た。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BD6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、35C5(電力増幅)、35W4(整流)である。ダイヤル指針が欠品である。回路図には整流管は25M-K15となっているが、こちらのラジオでは35W4である。パイロットランプを点灯させるために、わざわざ小型トランスが付いている。


修復前の内部様子。年代を考えるとまあまあであろうか?昭和29年発売で、意外と古い機種なのである。


修復前のシャーシー内部の様子。当時のままのペーパーコンデンサーが見られる。ケミコンはブロック型ではなく、チューブラー型である。意外と実装密度が高くて、ごちゃごちゃしている。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのコンデンサー類を交換しました。コンデンサーが小型化しているので、すっきりしました。


修復が完了したところ。つまみとダイアル指針は依頼主の方が送付忘れとの事で、手持ちのつまみを付けてテストしました。温かみのあるラジオの音をお楽しみください。


その後、依頼主の方から写真を送っていただきました。今後、木製のキャビネットを作製してみるそうです。完成が楽しみですね。

以上、交換部品代は約1,600円、修復作業時間は約4時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


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