ヘルメス「410A型」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその5 > ヘルメス「410A型」修復記

修理を依頼された、大阪変圧器(HERMES)の「410A」 の修復をして見ました。


修復前の様子。オークションでレストア済みの物を入手したが、最近調子が悪くなってきたとの事で、修理&点検にやってきた。使用真空管は、オリジナルではUY−27A(再生検波)、UX−26B(低周波増幅)、UX−12A(電力増幅)KX−12B(整流)であるが、27Aの代わりに何故かUY−56が使用されている。


修復前の内部様子。電源スイッチの接触が悪かったり、1分程で音が小さくなったり、電源コードが痛んでいたりと、調子が悪いとの事でした。


銘板も綺麗に残っている。中国電力の試験票には、昭和12年の記載が見られる。


修復前のシャーシー上部の様子。年代相応の汚れである。


修復前のシャーシー内部の様子。前のオーナーの方が、コンデンサー類を交換したそうだ。ケミコンの漏洩電流を計測したら良好であったので、このまま使用する事とする。


修復が完了したところ。電源コードや電源スイッチを交換しました。再生検波の56の代わりに、元々の27を挿したら飛躍的に感度が上昇したので、新品の27に交換しました。12Aは劣化していたので、状態の良い中古品に交換しました。これでかなり大きな音で鳴ってくれます。試験後問題無さそうなので完了とする。大切にお使いくださいね!


その後、依頼主の方から写真を送って頂きました。喜んで頂いて光栄です。大切にお使いください。この度はありがとうございました!

以上、交換部品代は約7,100円、修復作業時間は約4時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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