ナショナル「UA−360」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその6 > ナショナル「UA−360」修復記

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「UA−360」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)と、オーソドックスである。依頼主の方のお話では一応音は出るそうであるが、今後安全に使用するために修理&点検にやってきた。


修復前の内部様子。若干の埃がある程度である。バリコンのクッションのゴムが、溶けている。


何と、このラジオは元箱付きで、大切に保管されていた様だ。昔の人は、よく電気製品の箱を捨てずに取っておいた様だ・・・。


修復前のシャーシー上部の様子。若干の埃がある程度で、状態は良さそうだ。ナショナルラジオ特有のボロボロの豆球の配線は、ビニールコードに交換されている。


修復前のシャーシー内部の様子。こちらは交換や修理の跡はない。オリジナルの様である。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーを交換しました。漏洩電流の多かったブロック型ケミコンも交換しました。電源コードも交換しました。これで安心して使用出来ます。


修復が完了したところ。柔らかな音でなってくれる。各種試験後、問題なさそうなので完了とする。大切にお使いくださいね!

以上交換部品代は約2,200円、修復作業時間は約5時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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