ナショナル「R−4D3」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその4 > ナショナル「R−4D3」修復記

修理を依頼された、松下無線(NATIONAL)の「R−4D3」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、UZ−58(高周波増幅)、UZ−57(陽極検波)、2A5(電力増幅)、KX−80(整流)である。


修復前の内部様子。戦前のラジオの割には、綺麗だ。


銘板を見ると、何と製造番号が5555とぞろ目になっていた。


ダイアル目盛りも綺麗に残っている。目盛りには放送局のコールサインが記載されている。


修復前のシャーシー上部の様子。


修復前のシャーシー前面の様子。改造はされていない様だが・・・。


修復前のシャーシー内部の様子。ブロック型ケミコンが追加されているが、大幅な改造や修理はなされていない様だ。


電機修復が完了したシャーシー内部の様子。後から追加されていた部品を取り外し、オリジナルの構成にしました。もちろん安全の為に、抵抗やコンデンサーは全て新品に交換しました。出力トランスは珍しく断線していませんでしたが、念のために交換してあります。電源コードはプラグのみ再利用して器具用コードに交換しました。


修復が完了したところ。戦前のラジオであるが、フィールドダイナミックスピーカー搭載なので、音は良い。是非とも大切に使ってください!

以上、修復作業時間は約13時間、交換部品代は約4,600円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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