オンキヨー「OS−63」修復記


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修理を依頼された、大阪音響(ONKYO)の「OS−63」 の修復をして見ました。


修復前の様子。なかなか綺麗である。通電し音は出るらしいが、感度が悪く、安全に使用するために、修理&点検にやってきた。使用真空管は、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(検波&低周波増幅)、6AR5(電力増幅)、5M−K9(整流)、6Z−E1(同調指示)である。DXとLOCALが切り替えられるHiFiラジオである。


修復前の内部様子。依頼主の方が清掃したらしく、綺麗でした。


何と、元箱入りです。貴重ですね。


修復前のシャーシー上部の様子。豆球の状態から、かなり長時間使われたみたいだ。


修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡はないが、真っ黒になったコンデンサーがある。この頃はペーパーコンデンサーではなく、オイルコンデンサーが使われている。


内部には回路図とダイアル糸掛け図のタグが入っている。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのオイルコンデンサーを交換しました。ブロック型ケミコンは漏洩電流が多くて危険なので、交換しました。


修復が完了したところ。マジックアイは新品で撮影しています。各種試験と調整を実施しました。ソケットの接触が悪いとの事で、バネを強くしました。真空管を試験したところ、全てかなり劣化しており、ご希望により全て新品で用意しました。マジックアイ消灯用のスイッチを、後ろに取り付けました。大切にお使いください。

以上、交換部品代は約5,000円、修復作業時間は約8時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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