修復前の様子。昔祖父の実家に有った、思い出のラジオをオークションで入手したが、大切に末永く使いたいとの事で、修理＆点検にやってきた。使用真空管は６Ｗ−Ｃ５（周波数変換）、ＵＺ−６Ｄ６（中間周波数増幅）、６Ｚ−ＤＨ３Ａ（検波＆低周波増幅）、ＵＺ−４２（電力増幅）、ＫＸ−８０ＨＫ（整流）、ＥＺ−６Ｅ５（同調指示）である。つまみが１個欠品である。
オンキョウ「ＯＳ−３８」修復記その２
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修理を依頼された、大阪音響（ONKYO）の「ＯＳ−３８」 の修復をして見ました。
修復前の様子。昔祖父の実家に有った、思い出のラジオをオークションで入手したが、大切に末永く使いたいとの事で、修理＆点検にやってきた。使用真空管は６Ｗ−Ｃ５（周波数変換）、ＵＺ−６Ｄ６（中間周波数増幅）、６Ｚ−ＤＨ３Ａ（検波＆低周波増幅）、ＵＺ−４２（電力増幅）、ＫＸ−８０ＨＫ（整流）、ＥＺ−６Ｅ５（同調指示）である。つまみが１個欠品である。
修復前の内部様子。保存状態が良くなかったのか、キャビネットや裏蓋の状態はあまりよろしくない。電源コードも切断されており、重大な事故があったのかもしれない？キャビネットのゴム足が最近交換されており、キャビネットのコーナーも金具で補強されている。
マジックアイはご覧のとおり、ほとんど光らない。
修復前のシャーシー上部の様子。年代相応の汚れといった所であろうか？中央の音量調整ボリュームのみ交換されていて、軸が延長されていた。
修復前のシャーシー内部の様子。当時の部品がそのまま残っている。音量調整が交換されているが、切り替えスイッチが特殊なんで、ＰＵ機能が殺されている。見る限り大きな事故は無かった様だが・・・。
修復が完了したシャーシー内部の様子。安全の為に、全ての抵抗とコンデンサーを交換しました。テストしたら、電源スイッチ兼用のトーンコントロールのロータリースイッチが接触不良で電源が入らず、分解して接点を磨き何とか修復出来ました。断線が予想されるＡＦＣとＯＰＴも交換しました。
修復が完了したところ。キャビネットの状態が良くなく残念です。音はＡＦＣが付いているので、ハム音もなく良好です。是非とも大切にお使いください！
以上、修復作業時間は約１２時間、交換部品代は約６，２００円でした。
この同じ形式のラジオは、他にも修理経験があります。詳細はこちらとこちら。このラジオは、ラジオ工房のここにも修理記録がありました。
誠文堂新光社から２００７年１１月１６日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、２００８年１２月１７日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、２００９年１０月２２日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、ＣＱ出版社から２０１０年４月１９日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも１冊ご購入をお願いします！
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