シャープ「GR−520S」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその2 > シャープ「GR−520S」修復記

修理を依頼された、早川電機工業(SHARP)の「GR−520S」 の修復をして見ました。


修復前の様子。42プッシュプルの大型の電蓄に入っていたというシャーシー部分のみ修理&点検にやって来た。電源コードが切断されている。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UY−76(低周波増幅)、UZ−42×2(電力増幅プッシュプル)、KX−80(整流)である。


修復前のシャーシーの様子。意外と綺麗な状態では有るが・・・。


修復前のシャーシー内部の様子。改造の跡は見られないが、所々線が切られている。電源のコードも切断されている。と言うことは、事故が有ったのか?


銘板にシャープの文字が見られる。


内部には破裂したコンデンサーが見られる。電源の1次側のコンデンサーなので、事故の原因はこれであろう。


スピーカーは、立派なフィールド・ダイナミック・スピーカーのP−P仕様である。


修復が完成したシャーシー内部の様子。全ての抵抗やコンデンサー類を交換しました。高圧が掛かるB電圧の配線も、やり直しました。切れていたダイアル糸も張り直しました。照明の豆球も、少し明るい物に交換しました。


修復が完成したところ。実験机の上で鳴らしてみました。迫力の音がします。各種試験後、問題無さそうなので、完了とする。大切にお使いくださいね!

以上、交換部品代は約6,200円、修復作業時間は約15時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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