ナショナル「EA−305」修復記2


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその5 > ナショナル「EA−305」修復記2

修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)の「EA−305」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)である。オーソドックスなレス機である。


修復前の内部様子。それなりに汚れている。


修復前のシャーシー内部の様子。エアガンで埃を吹き飛ばし、綺麗になりました。


修復前のシャーシー内部の様子。修理や改造の跡もなく、オリジナルの状態で、信頼性の低いペーパーコンデンサーもそのまま残っている。絶縁不良でパラフィンが溶け出した跡も見られないが・・・。


プラスチックのキャビネットは完全分解し、約50年間の汚れを洗い落とし、すっきり綺麗になりました。指針の裏の紙は、新しい物に貼り直す事にします。


修復が完了したシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーは全数交換しました。電源平滑のケミコンは、漏洩電流が少ないので、このまま使用することにしました。


修復が完了したところ。各種試験後問題無さそうなので、完了とする。是非とも存分に真空管ラジオの音をお楽しみください。

以上、修復作業時間は約5時間、交換部品代は約1,600円でした。

このラジオと同型のラジオは、以前修理の経験があります。詳しくはこちら

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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