「自作アンプ」修復記
(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその3 > 「自作アンプ」修復記
修理を依頼された、「自作アンプ」 の修復をして見ました。
修復前の様子。手作りのラジオ付きマイクアンプらしい。回路図も資料もないので、修復には苦労しそうだ。テプラを使用しているので、そんなに古い物ではないのかもしれない?使用真空管は、6BE6(周波数変換)、6SK7−GT(中間周波増幅)、6AV6(低周波増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、6F6−GT(電力増幅)、6X5−GT(整流)と、mT管・GT管・ST管の混成と、訳がわかりません?
修復前の後ろの様子。シンプルに電源と出力のみである。もうひとつメタルコンセントの穴が空いているが、何か付いていたのかは不明である。
中をのぞくと、mT管、GT管、ST管の混成らしい。手作り感と怪しさが、満載である!果たして動作していたのであろうか?
修復前のシャーシー上部の様子。製作は昭和40年代頃であろうか?
修復前のシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーも使われている。手作りにしては、半田付けも上手である。
修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのコンデンサーを交換し、抵抗も一部交換しました。出力トランスも交換しました。ヒューズが付いていなかったので、空き穴を利用して新たに取り付けました。
ところが最終の絶縁試験を実施したところ、線間の絶縁が、わずか数十キロオームしかない。いろいろと調べたら、このインレットが絶縁不良である。サトーパーツの最近の製品なのに・・・。
修復が完了したところ。ラジオの他に、マイクやレコードプレーヤーも接続出来るが、スピーカーが付いていないので、外部にスピーカーを接続してお使いください。どこかのラジオ少年が組み立てたラジオ、大切にお使いくださいね。
i以上、交換部品代は約3,800円、修復作業時間は約10時間でした。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!
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